異性親とのトラウマって根深く苦しいもんですね。
社会に出てから目上の人とうまくいかないとか、パートナーに選んだ人とうまくいかないことが多いとか、そういうのを繰り返しちゃうんだとしたら、異性親やそれにあたる役割だった人と幼少期の自分にミスマッチがあったことを疑ってかかったほうが良いかもしれないですぞ。
ミスマッチがあった(であろう)クライアントさんを前にして私がよく感じるのは、火星の使い方ヘタクソか‼︎ってこと。
親が子どもに対して絶対的優位な存在なのは誰しもみんなそうなんだけど、ミスマッチな異性親は異性親自身が幼児性をもっていたり、自分自身傷ついていたりとかするので、幼少期のクライアントさんに対して無駄に・常に優位でいようとしたり、言ってしまえば弱みにつけこむというか、とにかくなんらかの巧さをもって幼少期のクライアントさんが正しく反発心を覚えたり実際に反抗する機会を奪い続けていた可能性がある。
火星をグシャッと潰されてしまう感じ。
火星を使うとお前は見捨てられるんだぞ、と無言で脅迫され続けていたみたいなものだから、そうして鍛えられてきたクライアントさんは諦めたり見ないふりするのがとても上手なんだけど、火星は赤々とグラグラと燃え続け噴き出す瞬間を狙っているから一見するとエネルギュシュな印象の人が多い。ぱっとした印象では、むしろ火星をブンブン回して生きている人のように見える。
でも実際は使い方ヘタクソなので人間関係で正しい拒否が出来ていないし、かと思えば怒りが爆発しないほうがいいときに暴発しちゃうし、爆発したことに極端に自己嫌悪を覚えるからクライアントさん自身が一番傷ついている。
感情がアンコトロールなうえに自分自身を傷つけるなんて、これは本当に苦しい状態だと思う。
私がミスマッチと表現しているのは、異性親が悪い人間だったとか、嫌々凄くいい人間だったとか、そういう問題ではないからなのです。
異性親ははたからみたらよく出来た人間だったかもしれない。でも、ただただあなたとミスマッチだったという、それだけのことだから。
親と子どちらが悪かったとかではなく、相性が合わなかった。でもある意味で噛み合ってしまったからクライアントさんが大人になった今にまで影響が出ちゃってるんだよね。
あ、良い人も悪い人っていうのも結構重要なキーワードで、火星が潰されていると最高にすんばらしい人に出会って崇め奉ってしまったり、その一方で最低最悪の屑みたいな人に出会って人生食い荒らされたみたいに感じてさいなまれたりと、ハイローの激しい世界観で人生を送ってしまっているかも。
振り返ってみると数ヶ月単位でメンタルがハイ状態⇄ロー状態を繰り返しているなぁ、とかね。それはボディーサイコセラピー的にみても、自分の身体でエネルギーをキープする力がない状態です。極と極を行き来することでなんとかバランスをとっているんだね。
それにね、目の前の人が最高に見えたり最低に見えるとき、私達は実はその人のことなんてまっったく見てなくて、自分の中にしかいない投影物にうっとりしたり激昂したりしてるんだな。
世の中には良い人も悪い人もいなくて、ちょっと変な人がいっぱいいて自分勝手に見て聞いて喋ってるだけなんだよ。
良い、悪い、という二極化の呪縛から自由になるためにも、火星をなんとか健全にしなくっちゃだぜ。
誰かに見せつけたり駆け引きのために使うNOではなくて、自分という形のままの正しいNOをガツンと表現して。
良い人や悪い人に手をいれられてグネグネかたちを変えられてしまうようなか弱い自分は、本当はどこにもいないんだからね。