今回のケアンズ行きは小西温子先生、マーフィー恵子さんのご縁で実現しました。
参加させて頂いて実感したんですが、小西先生、恵子さんがプランニングしてくださった体験全てには非常に細やかな配慮とサポートがあり、感謝してもしきれないぐらい沢山のものを受け取らせて頂きました。
普通のツアーでは体験できないものばかりで、恵子さんのアテンドだからこそ経験できたことばかりです。
ではでは、旅行記いっきまーす♪
ケアンズ行きの飛行機に乗るため、東京在住の私はまず羽田から関空に移動する必要がありました。
関空で小西先生や同行者の皆様と合流し、いざケアンズへ。
ケアンズについたのは現地時間で朝の5時頃。
ホテルで荷物を降ろしてから、朝焼け鑑賞のため海辺へ。
街では早朝にも関わらず沢山の人がランニングをしていました。
その光景に自分も混じって走りたい衝動が湧き上がりましたが、大人しく朝焼けを待ちます。
ゆったりとした時間の中、徐々に感じる温かい太陽の熱。
薄暗い空に太陽のエネルギーがどんどん広がっていく光景をみながら
いよいよ旅が始まるという気持ちが高まりました。
朝焼けを鑑賞後
カフェで朝ごはんを食べながら旅の仲間たちと談笑したあと、旅行の日程を完璧に整えてくださった恵子さんに見送られながら、
いよいよ、1日の上陸人数が「100人まで」と決まっている特別な無人島フランクランドへ移動です。
いろいろな行き方があるなか、バスで船まで移動して川から海へ、という一番負担が少ないコースを選んでくれた恵子さん。ありがとうございます!
最高の船旅でした!
船内で島での注意事項を聞き、シュノーケルやフィンを借りて
島へ上陸ー!!
船を降りた瞬間目の前に拡がるスカイブルーの海。
波のザザーーーっと押しては引く美しい音に
鳥の元気な声のハーモニーが重なります。
鳥の声がデカイ!そして多彩!
そうか、音って3Dなんだよなと、当たり前のことに凄くびっくりしている自分がいました。
東京でも日頃から身体で感じることにできる限り意識を向けてきましたが、フランクランドでは全てがダイレクトに響いてくるようでなにもかもが眩しくキラキラ。
シュノーケリングをやるぞー。
実はシュノーケリング初体験だったので、私が猪突猛進なことを知っている家族からはやりすぎちゃいそうで危ないからやめておいた方がいいんじゃない?なんて言われていたんです。
だが、やる!笑
泳ぎ始めは怖くてインストラクターのヒロさんが持っている枠に捕まって
恐る恐るたのしんでいたんですが、だんだんと自由に泳ぎたい!!という衝動が湧いてきて、
勇気を振り絞ってえいっ!と手を離して泳ぎだした時の開放感とワクワク。
必死に身体を動かし泳ぎながら、すごい!楽しい!という興奮と、海に対してあまりに小さな自分を突然感じてゾッとするような一瞬もあって、
不安な気持ちが湧く自分を発見するたびに
自分がどんな身体の反応、思考状態になると不安が湧き上がってくるのかタイミングがみえてきました。
海は透明度が凄いので海底の様子までが素通しなのですが、底がわかるということは高所から地面を覗き見るのに似ていて、
自分が浮いている場所が、足なんてまったくつかない深い深い海の中なんだと頭が認識した瞬間
い、息ができなくなったらどうしよう。
という思考が身体を硬直させようとするんです。
その度に、
大丈夫。
自分の体力は全然有り余っていて、冷静に呼吸もできている
そういう「今の現実」の自分の身体に意識をしっかりと保ち続けることを、不安が襲ってくるたびにやっていました。
海の中の私は棒きれのようで、波の前では無力です。
だから強い波に抵抗しようとするとただただものすごく体力が奪われます。
「フィンをばたつかせるというよりふとももを動かすといいよ。」
とヒロさんから教えてもらったので、しばらく実践しながら試行錯誤を繰り返してみると、身体を広げてばたつかせるのではなく、
魚になりきって身体の抵抗が出来る限り少なくなるように、水の動きに平行するようにして身体をしなやかに動かすことを意識した方がスムーズにスイスイ前に進むということがわかってきました。
自分の思い通りに身体が動かせるようになってくると恐怖心が薄れて水の中が安全だと感じるようになりました。
海の中では身体と心、意識が研ぎ澄まされて見るものすべてが新鮮にうつります。
私は魚!と半ば思い込みながら、時間も忘れて海との触れあいに没頭していました。
途中、ウミガメを発見して一直線!
真上から甲羅を見ながら泳いだりとても貴重な体験をすることができました。
1メートルぐらいある(でも小型)のサメも見ることができたし、他にもニモやタイ、ナマコなど。
海のいろんな生き物はいろんな形、泳ぎ方をしていて、
色だけじゃなくてそういうそれぞれの個性がとても華やかだなぁと。
こんな風に豊かな海を直接みて色々なことを感じられるなんて最高の贅沢です。
その時、ふと、急になんとも表現できない苦みが強い科学的な味、ガス臭さのようなものが顔の前にうわっと広がった感じがして海の中で咳き込みかけました。
驚いて水面から顔を上げると
溺れかけた旅の仲間の一人を救助するために一艘の船が近寄ってきていました。
もしかしたらこのなんとも言えない化学的な臭さや苦さは、車の排気ガスみたいなものなのかも?
救助が終わって船が離れていったあとも、しばらくは水に顔をつけるとどうしてもむせかえってしまい、
海の生き物もこんな風に感じているんだろうか、と考えました。
フランクランド島は1日の人数が決まっていたり、船の台数も制限があるそうです。
自然はあるのが当たり前ではないんですよね。
色んな人の努力や工夫で残っているんですね。
綺麗な海でこうやってアクティビティを満喫させてもらうと、こんなに元気をもらえるんですもの。感謝をして、共存していく方法を選ぶって、息を吸ったら吐くのと同じくらい、自然の恩恵を受けた私達が当然やらなきゃいけないことだよなと感じました。
ツアーに参加してみてガイドの人たちの海への配慮などを目の当たりにして
ケアンズ全体の自然に対する意識の高さを感じました。
思いっきり泳いだ後は美味しいランチを食べて一人浜辺に横たわり休憩しました。
太陽の暑い日差しを肌に感じながら
砂浜にお腹をつけて横たわると自分が大地に溶け込んだような感覚に。
肌にジリジリと焼ける熱さを感じながら
音と触覚、そして視覚で今自分がいる今の場に没頭していくと
なんとも言えない幸福感が自分から湧き上がってきました。
今この場で私は「生きている」
海の音、風が当たる感覚や太陽の熱が細胞の隅々まで染み渡り
私という生命力を後押ししてくれているかのように感じました。
その心地よい感覚に身を任せているとリラックスしてきてウトウト寝そうに。
あっという間に集合時間になり、島を後にしました。
2日目に続きます。